Animation - Macross Plus Movie Edition [Japan BD] BCXA-1060
N**K
目眩めく傑作セルアニメ
本作はマクロスという枠に捕われずに、あらゆる面で一本の映画として通用するだけの稀有なクォリティを持ったアニメーションだと言える。作画の面では、ただ単に作画崩壊だ何だと叩かれないために平均点を上げただけのゼロ年代以降のデジタルの作画では到底、到達できない、絵が奇跡的にハマっていると感じるソリッドな作画が、見ているこちらを陶酔させる。伝説的な本作の戦闘シーンも、スピードが速いのだが、ただ速いだけで絵が流れていくだけのアニメとは違い(そういうアニメもここ十年くらいでも存在する)、独特のタメがあって緩急が付いている。バルキリーの動きの線が非常に美しい。ここまでの絢爛豪華な作画はそうそうお目に掛かれないだろう。メカはCGでやると面白味がないと思っていて(ただアーマードコア等のOP位のクォリティなら別なのだが)、見栄えが落ちるCGにメカがなったのが詰まらなかったのだが、コメンタリーで板野さんが、世界で自分一人しかできないような作画をやって一週間で一万円とかそういう世界で、若い人達をそういう世界に巻き込みたくなかったというようなことを言っていて納得が行った。無邪気にメカは手書きでやってくれとか思っていたのだが、そこまで過酷だと頼めない。その分この時代のOVAや劇場作品、TVアニメのOPといったものを何千回でも堪能するので、いい。デジタルになってアニメの作画的な魅力が落ちてショックだったのだが、この時代の作画が過剰な贈与に満ちていて突出して凄かったというだけなのだと分かった。贈与は強要された瞬間に贈与でなくなるので、時々凄い作画が見れたらいいな、という位のつもりでいることにする。ここまでの凄い作画を一度でもやってくれたことに先ずは感謝したい。音楽の面でも、これが作曲家としてはアニメ初参加となる菅野よう子の初期だからこそ余計に尖った劇伴が印象的だ。元電気グルーヴのCMJKが作曲した「INFORMATION HIGH」も作品を盛り上げる。内容的には「カウボーイビバップ」「残響のテロル」等を手掛けた渡辺信一郎監督のテイストが強いな、という印象がある。仲の良かった男女三人組の内の一人が突然失踪し、再会したときにその一人(主人公のイサム)を残り二人の内の一人(ガルド)が詰るのだが、実は三人の関係が壊れていたからこそ主人公は出て行ったのであって、その関係性を壊したのは自分(ガルド)にあった、という話である。また、もう一人のミュンという女性が出てくる。その時の出来事が原因になっている面もありそうなのだが、彼女は夢であった歌を棄ててしまっている。だが、大人になるとそういう選択肢を取った人も確かにいるという意味で大変、共感できるキャラクターだった。イサムが苦い果物を実際にミュンに喰わせてその苦さも自分で喰って初めて分かるってもんだ、というシーンがあるのだが、イサムはミュンに自分の力で行動する、闘う生き方を取り戻して欲しかったのだと思われる。終盤でその、彼女なりの闘い方は矢張り歌であることが示される。ミュンは、終盤に到る迄、困難に遭った時に自分の力で解決せずに他人を頼り、だからこそ酷い目に遭わされるシーンが繰り返し描かれる。この映画は、ひとりの女性が闘う意思を取り戻すまでの過程を描いた映画だということもできるだろう。総じて、人生の栄光と挫折を知っている大人にこそ見て欲しい大人向けのアニメだと言える。
通**者
伝説の5秒!!
今回の商品は、劇場版に限定したBlu-rayとなっており、特典として・新録オーディオコメンタリー。・デジタルパンフレットギャラリー。・劇場予告/TV-CM。作風としては、洋画メロドラマ風で実にしっとりとした良い間の在る作品で、オリジナルは「OVA」4部作、追加カットや演出・構成を変更した物が「劇場版」となっております。パッケージは以前発売された、「マクロスプラスComplete Blu-raybox」が有るので、何方を買うか正直悩みましたが、発売時定価1万8千円程だったのが、2022年現在、Amazonサイト内新古4万〜5万程を推移するというプレ値(笑)な事が決め手となりましたね…いゃ〜OVA版と此方のみの特典は、とても魅力的なんですがね〜残念。時代を経ても色褪せない、セルアニメーションの最高峰!「伝説の5秒」を是非!!御視聴下さい〜
み**り
フロンティアの時は60前?(苦笑)
「愛おぼえてますか」と同時に購入しました。やっぱりプラスも持っておきたかったので。お、画面対比が愛おぼえてますかと違い3:4なんですね。得点映像の一部はフルサイズだったのに。でもこの方が無理している感じも無く、昭和生まれの私は安心しますね。圧迫感も無いし。いや~、それこそ数十年ぶりに見ましたけど…大人なストーリーが異彩で素晴らしい。音楽も良いし、作画も最高峰。コメンタリーにも有りましたが、手書きではこれを越える作品は出てないかな?と。当時の苦労が作品ににじみ出ています。コメンタリーは「放送禁止」が多すぎる(苦笑)あ~、これのことかな?なんて想像しながら聞いていましたが、面白かったです。今は亡き石塚さんの20代を演じる苦悩など、声優陣も良かったですね。ストーリーについては他の方の方が詳しく書いていますので、私があれこれ言う事はないですが、マクロスシリーズの「終わり方」って独特ですよね。あれ?これだけ?みたいな。まあ、確かにあれこれ追加しても蛇足ですが。(他の超時空系は一緒に入れないでね(汗))2とデルタは見ていないので詳しくは言えませんが、プラスは寄り添って終わり。感情が分かりにくい。セブンは敵が自分でエネルギーを回復できるようになったと勝手に帰った(苦笑) 被害者感情無視。ゼロは消えてうやむや。フロンティアは、さあここからだ!的な曖昧アルト君。まあ、女性が2人登場する場合は推しが変わるので決めうちするのは難しいのは確かですが。本作もお安く購入出来て大満足です。最後まで読んでくれた人、有り難う♪ ではまた。
だ**て
いつまでも色褪せない伝説の作品
この作品はアニメーションの中だけに留まらず、後年の多くの作品に影響を与えた偉大な作品だと思います。夢破れ諦めと悲壮にくれるミュンと、どこまでも夢を追い続けるイサムが対照的に映し出され、見ているとなぜか胸が締め付けられます。そしてミュンをどこまでも愛していたガルドの最期はやはりいつになっても忘れられません。「伝説の5秒間」と言われるようなセル画最高峰の作画、菅野よう子さんが紡ぎだしたBGMやシャロンの歌、そしてミュンの「VOICES」はいつ聞いても心に染みます。アニメーションだからと敬遠しないで、すべての人に見てもらいたい作品です。
A**ー
板野サーカスの最高峰
学生時代にVHSで持っていたのですが、久しぶりに観たくなって今回ブルーレイを購入しました。当時の最高峰の作画がブルーレイでは更に画質が上がってスゴいことになってます!板野サーカスなどが好きな方は、恐らく今後これ以上のモノが制作されることはないと思われるので、購入するべきだと思います。特典のオーディオコメンタリーでは、声優さんや制作陣の方が当時の制作状況などについて語っていて、興味深く鑑賞できます。
Trustpilot
3 weeks ago
2 weeks ago