2012. editor: Tōkyō : HeibonshaChūgoku moshiki no shōgeki : chainīzu sutandādo o yomitoku
金**老
中国の実態がコンパクトに理解できる
いわゆる中国本というのはあまたあり、この本のタイトルである「模式」という字から特許を無視したモノマネの世界が描かれているのかと誤解した。最初は著者の中国生活でいささかオーバーに感じながらも「こんなものか」と読んでいたが、実際は第2章からの内容はこの薄い新書ではあるが中身は非常に濃く、最近読んだ中では迷わず5つ星をつける内容であった。他と何が違うかといえば著者が言葉に精通しており、中国のマスコミから素材を拾い、的確な人にインタビューしていることにあると思う。又書きや、又聞きではなく実態をそのまま伝える強みがある。この本の骨頂は「我明彼暗、我優彼劣、我対彼錯」(わが方は明るくて、優位で正しい、相手は暗くて劣っていて誤っている)ということを日本が認識することではないか。こういうとすぐに媚中などという非難が聞こえてくるが、弱小球団の監督の首ばかり挿げ替えて文句ばかりの国の住人は、もっと本当の意味の国家戦略の凄さというものが、この本から知れてくるであろう。蛇足ながら、習近平次期総書記が確実視されている中で、重慶事件の簿前書記の追放はどのような権力図絵になっていくのか興味があるが、著者の今後の著作に期待したい。いずれにせよ、中国の実態を知るにはまたとない本である。
坂**介
為になりました
生活の苦労から政治経済の動向までが丁寧に書かれていると思います。
李**陽
いい本ですが、
ゼミの教科書として読みました。すごく読みやすい本です。ただし、これはロジックを犠牲する結果として個人経験や主観的な意見もたくさん書きました。本に書かれた印象や事例なども個人的な体験にすぎ、大げさな所が山ほどあります。中国は決して著者が言ったようなおそろしい国ではありません。対立というアングルでみるだけではなく、人間性という共通点から見るべきではないかと思います。中国人もお金や権力だけで動かす真っ黒い動物ではなく、喜怒哀楽を持って日本人と同じのような人間です。ですから、この本は中国経済の入門書としてはいいんですが、研究書としては妥当ではありません。
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1 month ago
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