[18巻] 転生したらスライムだった件18

はじめに、私は転スラが大好きでした。転生ものオレツエー系作品の超良作だと思っていました。書籍化されて設定が改変されても楽しく読めていた。が、中盤を過ぎそろそろ終盤が見えてきたあたりから様子がおかしくなってきた。1巻のうちの半分くらいが「それいるか？」というような無駄話と後付け設定の話になり、とにかく前に進まなくなった。特にここ最近はその傾向が顕著で、1人ひとりのキャラや世界観を掘り下げてるつもりなのか知らんけど、全部薄っぺらくて単なる字数稼ぎにしか感じられない話が１巻のほとんどを占めるようになってしまい、文字を追うのが苦痛。トドメの本巻では、こんだけのページ使って最終戦の皮切りとなる序盤戦のさらに序盤が始まっただけ。その話すらも区切りをつけずに無駄に次巻へ引き伸ばし。平時の話ならそれでも耐えられるけど、オレツエー系の見せ場の戦闘シーン、しかもクライマックス手前まで来てこのテンポの悪さは致命的だと思う。まぁ、出せば安定して売り上げが見込める作品だからなんだろうけど、エンディングが見えてきたこの段階でゴテゴテと後付け設定を足してまくっての引き伸ばし、巻数稼ぎはみっともない。

プロットもせず、思うがままに作者が楽しく書きました。の文章内容はほぼ無く、話もそんなに進んでない感じ。アンソロじゃないんだから、ちゃんと書いてください。

会議、通信、面会、追憶ばかりで話が前に進まない。１年間楽しみに待っていたのに。

第17巻に引き続きただの物語の分量を引き伸ばしただけの巻。個人的にはスルーを推奨します。

テンポが悪くなっているし、テンペスト勢の活躍場面も殆ど無いので、それを期待している人には向きません中庸道化連の謎が解明されるのは良いのですが、それを長々と描く必要があったのかどうかあと今回多用した「リムル来る来る詐欺」はストレスが溜まるだけなので止めて欲しいです