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湯**き
アラブ・中東史を人々の生活の視点で書いている
Michael HaagのThe Templars(テンプル騎士団)を読んで、あまりに面白かったので、「今度は、敵側のイスラム側の歴史書はないか」と思ったら、The Templarsの本の中で、この本が紹介されていたので買って読んだ。イスラム世界(オスマントルコの事もかなり書いてあって、アラブ史と言うより中東史になっている)で次々に現れる帝国の栄枯盛衰の物語、戦いや事件やなどの記述を期待していたら、そうではなくて、時代時代の中東・イスラム・アラブの人々の生活史が描かれているから、所謂「中東史」を期待する人には向かない。例えば、オスマントルコの時代に800あったアラブ部族は、コーランの教えを中心に共同社会を形成していて、貧しい人々に対して助け合いを行う文化があったが、近代に入って西洋の社会システムに影響を受けると、貧しい人々はより孤立し、益々貧しくなる、みたいな話であるとか、イスラムとキリスト教徒、ユダヤ教徒とどの様に関係し生活ていたか、女性はどんな地位にあったか、オスマントルコはどの様にアラブ部族を掌握していたが、などが中心に展開される。Albert Houraniは、1993年に亡くなっている為に、Malise Ruthvenが、9/11以降のアラブ社会の変遷、アラブの春の意味なども含めて書き加えている
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